海底二万里を読んだ。感想と諸々。
海底二万里を読み終えた。2年くらい前に買って1、2ページ読んで棚にしまっていた物だったが「熱帯」の影響で読みたくなり再び読み出した。
面白かった。面白かったのだが…。
…お魚紹介シーンがやけに多い。これは執筆された時代のことを考えれば仕方がない事だ。当時は異国の海に住んでいる魚の情報など、一部の海洋学者や物知りさんしか知る由はなく、克明に描かれた魚の色や形、生態などは当時の読者を大いに楽しませたことだろう。
しかし、今の情報化社会に慣れきったコンクリートジャングルボーイの私にとっては、どうしても「いらない描写」として認識されてしまうのだ。縦軸の物語を楽しもうとしているところに、突然お魚情報を羅列されるとムムッとどうしても思ってしまう。
これはもう、出版された当時に読むことの出来なかった私が悪い。いくら後世まで読み継がれる物語であっても、創作物のいわゆる「ナマモノ」的側面は存在するからだ。これは本当に私が100悪い。
それ以外の部分のお話はとても良かった。冒険してんな〜という感じがミンミンに伝わってきた。海中の描写も美しいというか丁寧(?)でワクワクしながら読むことができた。
ディズニーシーの海底二万マイルもこれまでの倍の倍くらい楽しむことができそうだ。
新潮文庫版にしか付いてない(かどうかはしらないが)挿絵も最高だった。
たぶん今アニメ化とかしても、そこそこウケるんじゃないだろうか。私はコンセイユ君が一番人気になると予想する。

- 作者: ジュールヴェルヌ,Jules Verne,村松潔
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